今市田植祭(たうえさい) 〔日光市(今市)〕
日光市無形文化財の「今市田植唄」は人馬時代の田植えにおいて、
今市地方で広く唄われていました。
今市苗取り唄と共に田植えの進行役であった今市田植唄の「役割と心」を
伝承すると同時に二宮尊徳の教えを着実に伝えるためのお祭りです。
市内の民謡グループ「民謡瑞豊会(小林豊保存会長)」が毎年開催し、
今年で35回目を迎えます。
10アールの広さの田が会場となり、
昔の人馬による田植え風景が再現されます。
農耕馬に馬鍬(まんが)と呼ばれる代掻機を付けて代掻き作業が始まると、
茜襷(あかねたすき)に絣(かすり)のもんぺ姿の早乙女(そうとめ)が
御祓(おはら)いを受け、田に入り苗取り唄に合わせて苗を取り分けます。
続いて、男女50人が交代で報徳二宮神社に奉納する、
その年の「奉納今市田植唄」と田の神様を喜ばせる
今市田植唄を唄いながら、機械を全く使わずに手で苗を植えていきます。
秋には収穫した米で餅をついて報徳二宮神社に奉納し、
田の神様送りともします。
とちぎのまつり百選にも選ばれている『今市田植祭』です。
ぜひ見に行ってみてくださいませ。
●日時● 平成22年5月23日(日)午前9時30分~
●場所● 日光市(今市)小林地内水田
●交通● 車 :日光宇都宮道路今市ICから20分
●問合せ● 今市観光協会 TEL 0288-21-5611
今市田植唄保存会(代表 小林豊)
TEL 0288-26-8637